診療内容
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虫歯治療
なぜ虫歯になるのか
・虫歯になりやすい歯質(歯の強さや唾液の力)
・細菌の付着
・砂糖を多く含む食べ物や飲み物の摂りすぎ
・歯磨きが上手にできていない
虫歯の進行
①【初期虫歯】(セルフケアで修復できる)
まだ歯に穴はあいていないが、表面が溶かされてツヤがなくなり、白く濁って見えたり薄い茶色になったりします。
◆症状:痛みなどの自覚症状はない。
②【エナメル質の虫歯】
歯の表面(エナメル質)の限られた狭い範囲に穴ができる。
◆症状:痛みやしみたりはしない。
③【象牙質まで進んだ虫歯】
むし歯が歯の内部に広がり、象牙質まで進んだ状態。
◆症状:冷たい飲食物で痛みを感じる。
④【神経まで進んだ虫歯】
むし歯が神経(歯髄)まで進んでいる状態。表面の穴は必ずしも大きくなく、内部で広がっていることがある。
◆症状:激しい痛みがある。
⑤【歯根だけ残った虫歯】
歯冠部(歯ぐきから上の見える部分)がほとんど崩壊し、歯根だけ残った状態。
放置すると全身の健康を害する病巣となるが、この状態になると治療は困難になり、通常は歯を抜くことになる。
◆神経(歯髄)が死んでしまい、痛みを感じなくなる。
神経(歯髄)が露出し、細菌に感染すると、根の先に膿が溜まったり、痛みが起こったりすることがある。
歯周病治療
歯周病とは
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後には抜け落ちてしまいます。
本当は怖い病気
血管と動脈硬化:歯周病菌が作り出す毒性物質が血液中に入り血管の壁に付着し、血管が詰まり、動脈硬化を起こすのではないかと考えられています。
心臓病:歯周病のある人は動脈硬化による心臓病を発症する危険性が高くなることが分かってきました。動脈硬化のあるところに歯周病菌が見つかっています。
肺炎:重度の歯周病の人は歯周病菌が肺に感染して肺炎になりやすいと言われています。
糖尿病:糖尿病の人は歯周病になりやすいと言われています。糖尿病があると糖尿病の血糖値のコントロールが難しくなりさらに糖尿病を悪化させることがあります。
歯周病の治療
- 【プラークコントロール】
- 歯周病の原因である「歯垢(プラーク)=歯周病菌」の増殖を抑えることに重点を置いた予防・治療法で、正しい歯磨きの仕方や歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用してプラークコントロールをする治療法です。
- 【スケーリング&ルートプレーニング】
- 「歯石・歯垢(プラーク)」を歯医者で除去してもらい、再び付着しづらくしてもらう治療法が「スケーリング&ルートプレーニング」です。
歯磨きでは取り除けない歯石はもちろん、取り除けていない歯垢(プラーク)を歯医者で除去することによって炎症が収まっていき、歯周ポケットの深さも浅くなりますので歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できるのです。
しかし歯垢(プラーク)は食事をすれば歯や歯の周りに付着して行きますので、スケーリング&ルートプレーニング後でも毎日の歯磨き等で除去していかなければ再び歯石となってしまいますので、歯周病治療は歯医者にまかせっきりにするのではなく、自分でも積極的に治療に参加することがとても大切なのです! - 【詰め物・被せ物の修正治療】
- 詰め物、被せ物の不適合があれば歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯磨きで除去する事が難しくなるため、詰め物、被せ物が合っているかをチェックし、これらが合っていなければ修正する治療が行われます。
詰め物、被せ物が適合するようになるだけで歯垢(プラーク)が付着しづらくなり、また付着した歯垢(プラーク)を取り除きやすくなるため歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できるのです。 - 【薬(抗生物質)による歯周病治療】
- 歯周病は「歯垢(プラーク)=歯周病菌=細菌の塊」に感染する病気なので、薬(抗生物質)を服用したり、直接、歯垢(プラーク)が溜まっている歯周ポケット内に挿入して増殖した細菌を減少させていく治療法です。
レーザー治療
痛みの少ない歯科治療
レーザー治療とは、ある「単一の波長」からなるレーザー光線を照射することによって治療的効果を出す方法です。
照射されるだけなので、痛みをあまり感じることなく治療ができるのです。
当院では、蒸散能力の高いEr:YAGレーザーを使用しています。
【レーザーでできる歯科治療】
・虫歯の予防、治療
・歯周病の治療
・口内炎の治療
・知覚過敏症の治療
・歯肉切開、切除
・色素沈着除去 など
レーザー治療のメリット
・出血を抑えられる
歯茎や粘膜の治療で行われる歯茎の切開では、出血がほとんど抑えられるため、治療部位がしっかりと確認でき、正確な治療が期待できます。
また、レーザー照射したことにより、術後の出血のリスクを低くすることができます。
・歯茎の炎症も治療可能
歯茎に炎症を起こしている場合には、炎症を起こしている組織を高温で蒸発させて取り除いたり、緩和させることができるため、腫れや痛みを和らげることも可能です。
・不快感や痛みからの開放
虫歯治療に適したレーザーでは、従来の治療で使用する機器とは違って歯を削るときの振動や削る音が無いため、少量の麻酔を使用するか、麻酔を使用せずに治療することができます。
したがって、不快感を感じることなく、痛みの少ない治療を受けることができます。
レーザー治療のデメリット
・治療時間がかかる
虫歯治療に適したレーザーを使った治療は、従来の治療(歯を削って行う治療)と比べると、時間がかかります。
また、インレーやクラウン(詰め物や被せ物)などを入れる治療には適さず、虫歯治療の中でも対応できる治療が限られます。
・保険が適用されないことがある
症状や治療内容によっては、保険適応外となり全額自己負担で受ける自費診療となります。
インプラント治療
こんな方に…
・入れ歯が嫌な方
・入れ歯が合わなくて困っている方
・残っている自分の歯をなるべく守りたい方
・健全な自分の歯を削りたくない方
・職業柄、歯の見た目がきれいな事が必要な方、人前で話す事が多い方
インプラントとは
歯が無い場所にインプラント体(チタン製の金属でネジのようなもの)を歯の根の代わりに入れる治療をインプラント治療と言います。
チタン金属は骨との親和性が高いため、自分の歯と同じような感覚で食事したり、話しをしたり出来ます。よって、より自然に近い人工歯根とも言えるのです。
インプラント体を顎の骨に埋め込んだ後は、人工の歯を取り付けをいたします。
インプラント体を歯の骨に埋め込む工程、人工の歯を取り付ける工程、材料費ともに自費診療になりますので、比較的金銭面での負担は高くなります。
インプラント特徴
・噛み心地は自分の歯とほぼ同じ
・周りの歯を傷つけない
・見た目がきれい
・人工の歯が骨となじみ違和感がない
インプラント治療の流れ
1.診断と治療計画
口腔内検査・レントゲン撮影・全身状態を含めたインプラント診断に必要な診断を行います。
検査結果を基に①治療計画の説明 ②手術にかかる費用 ③かぶせものの費用 を説明し患者様のご同意を頂きます。
2.インプラント手術
歯が抜けてしまった箇所にインプラントを埋め込むための穴を形成します。
インプラントを骨内に埋入して縫合して、約3~6か月の間インプラントと骨がしっかり結合するのを待ちます。
3.土台の取り付け
インプラントに人工の歯を取り付ける土台を装着します。
4.完了
人工の歯を作るための型を取ります。
歯が完成したらインプラントに取り付けます。これで治療は完了です。
5.メインテナンス
3ヶ月に1回のペースでメインテナンスを行います。
インプラントの部分に限らず、他の歯についても予防処置と検査を行い、患者様のお口全体の健康維持の管理をします。
小児歯科
小さいころから歯科医院に通う習慣を
幼いお子様にとって「歯医者さん」というと、怖いと感じてしまうところかもしれません。
しかし、治療をせずにいると大人よりも速いスピードでむし歯が悪化してしまうのが小児の歯科治療の気を付けるべきところです。
予防歯科の考え方
お子様のむし歯を治療したら、もう二度とむし歯にならないようむし歯予防を心がけることが大切です。
当院では以下のようなむし歯予防を行います。
- 【フッ素塗布】
- 乳歯や生え替わったばかりの永久歯はむし歯になりやすいので注意が必要ですが、「フッ素」を歯の表面に塗ると、歯質を強化することができます。
定期的にフッ素を塗布することで大人の歯と同じくらい強い歯を作りましょう。 - 【ブラッシング指導】
- 実はお子さんの保護者の方もしっかり歯磨きできていることは少ないため、必然的にお子さんの歯磨きがきちんとできていなかったりします。
当院ではお母さんとお子さんにブラッシング指導を行い、むし歯になりにくい生活習慣をご提案しています。
矯正歯科
不正咬合
不正咬合とは悪い歯並びを総称していい、心身に大きな影響を与えます。
- ① 食べ物が歯の間にはさまり、歯みがきがしにくく、むし歯や歯周病になりやすくなります。
- ② 食べ物をよくかみ砕けず、胃腸などの消化器に負担がかかります。
- ③ 上下のあごの発育や、顔の成長に影響を与えて、不調和をもたらします。
- ④ 上あごと下あごをつなぐ顎関節に負担がかかり、顎関節症になりやすくなります。
- ⑤ 咀嚼筋の発達に影響を与え、筋力のバランスが崩れて姿勢も悪くなります。
- ⑥ 構音機構に影響して、正しい発音がしにくくなります。
- ⑦ 視力低下の原因になるといわれ、学力や運動能力の低下を招きやすくなります。
矯正歯科治療は不正咬合を正常咬合にする歯科医療です。
矯正歯科治療の流れ
1.初診相談
問診や視察をしながら診察します。
矯正歯科治療を始める場合には、精密検査をします。
2.精密検査
歯の写真、顔の写真、歯のレントゲン写真、頭部のレントゲン写真、歯列の模型、などの治療計画に必要な資料をとります。
3.矯正歯科診断
精密検査の結果をもとに、不正咬合の診断と治療計画・治療方法ならびに治療期間、矯正歯科料金についての説明をいたします。
4.治療開始
矯正歯科治療は、動的治療と静的治療(保定)の二段階に分かれています。
- 治療計画に従い、いろいろな矯正歯科装置を使って歯を動かし、段階的に治療を進めます。
- 上下の歯が計画通りに動いて、次第に正常な咬み合わせになると、最終段階で仕上げの治療をします。
- 動的治療が完了すると矯正歯科装置をはずし、静的治療(保定)に入ります。
- 動かした歯を支えて保護するために保定装置を使います。
その期間は通常2,3年ですが、場合によっては成長が終了するまで必要になることもあります。 - 動かされた歯が完全に保定されると、静的治療も終わります。
その後は、定期健診として、年に1,2回通院します。
矯正歯科装置の紹介
正中口蓋縫合を開き、上アゴを側方に拡大させます。
15~18歳まで使用可能です。
ワイヤーの弾力を利用して、上アゴと下アゴを側方に拡大させます。
歯の裏側に装着するアーチ状の器具です。
裏側から歯を押すことで口腔内を広げつつ歯並びを整えられます。
出っ歯の治療に使用します。
下アゴを成長させる効果があり、第二次成長期に使用します。
審美歯科
ホワイトニングについて
ホワイトニングとは元々のご自分の歯の色を白く明るくする治療です。
ホワイトニングジェルの成分から発生する活性酵素によって歯の汚れを分解し取り除くことで、歯を白くします。
ホワイトニングに含まれる過酸化尿素には、歯を痛めることなく内部の色素を細かく分解する力があります。
継続的に作用させることによって、より深いところの色素まで分解し、歯を白くすることができます。
ホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング
歯科医院で歯科医師の管理下の元行うホワイトニングのことを言います。
2回~3回の通院が必要です。
歯の表面に薬剤を塗り、専用の光を照射することによって歯の表面を分解し、歯を白くすることができます。
◇メリット:短期間で効果が出ます。
◆デメリット:後戻り(色の戻り)が起きやすい。
ホームホワイトニング
低刺激の過酸化尿素という薬をマウスピース状のトレーに入れて、定められた時間だけ歯に装着することでホワイトニングを行う方法です。
最初に歯科医院で自分の歯にあったトレーを作ってもらい、あとは自宅に持ち帰って、自分でトレーに薬をいれてはめるというご自分のペースで行うことができます。
◇メリット:後戻りが少ないです。
◆デメリット:効果が出るまで時間がかかります。